仙台ITビジネス研究会のブログをご覧の皆さん、「CMS」という言葉をご存知ですか?

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この表は「CMS」というキーワードと「WordPress」、「Movavle Type」、「Drupal」、「concrete5」の有名な4つのCMSの名前をキーワードにGoogle Trendで検索をかけた時の結果です。

これを見ると「WordPress」が圧倒的に多いですね。
「WordPress」は「CMS」の中の一つであるにも関わらず、2010年時点では倍、2015年では5倍近くの検索量となっています。

この結果から感じたことは、「WordPress」という言葉が先行してしまい、『CMS=WordPress』といった図式が成立してしまっているのではないかということです。
中には「WordPressは聞いたことあるけど、CMSは知らないな、、」という方もいらっしゃるのではないかと思います。

その結果、、運用を行うウェブサイトのスタイルに合わせて「CMS」を選ぶという最も大事なプロセスが抜けてしまっているのではないかと感じました。

そこで本記事では「CMS」では何ができるのか、そして「WordPress」、「Movavle Type」、「Drupal」、「concrete5」の4つの「CMS」のメリット、デメリットをご紹介したいと思います。

CMSとは?

「コンテンツ・マネージメント・システム」の略で、Wikipedia(オンラインの百科事典サービス)では「ウェブコンテンツを構成するテキストや画像などのデジタルコンテンツを統合・体系的に管理し、配信など必要な処理を行うシステムの総称。」と説明がありますが、イマイチよくわかりませんね。。

簡単に言うと専門的な知識がなくても、ウェブサイトの管理が行えるシステムのことです。

通常ウェブサイトを作る際は「HTML」や「PHP」と呼ばれる言語を用いて構築を行いますので、管理する際にも専門的な知識が必要となりますが「CMS」の場合は特にそういった知識がなくても管理することが可能です。
元々ブログツールとして使われていたものが多く、ブログを書くようなイメージでウェブサイトの内容を管理することができます。

「CMS」は無料で使えるものから有料のものまで様々なものが存在しており、それぞれに特徴があります。
では実際にどのような違いがあるのか、見ていきましょう。

WordPress

「WordPress」は「PHP」と呼ばれるプログラミング言語で開発されており、個人利用、商用利用に関わらず無料で利用することができる「CMS」です。
ブログと同じ感覚でウェブサイトを作ることができ、非常に人気が高く市場シェアも60%近くに上ります。

メリット

どの「CMS」にもテンプレートやテーマという機能が組み込まれていますが、もちろん「WordPress」にも同じく準備されています。
これは見た目、デザインを簡易的に変更できるといった機能になります。
圧倒的な市場シェアからも分かるように、「WordPress」で使えるテーマが数多く存在しますので、自分の好みのものが見つかります。
またお問い合わせフォームの設置など、機能を拡張するためのプラグインと呼ばれるものも豊富にあるのが大きなメリットです。

デメリット

普及しているだけにクラッカーやブラックハッカー(サイバー犯罪を起こす悪い人達のこと)に狙われやすいというところです。
実際にウェブサイトの内容を改ざんされたり、管理している情報の流出等が後を絶ちません。
自社の情報だけならまだしも、顧客情報が流出して、、ということになってしまってはとんでもないことになりますね。

Movavle Type

「Movavle Type」はシックス・アパート株式会社が提供する「Perl」言語で開発された「CMS」です。
個人は無料で利用することができますが、商用利用はライセンスを購入する必要があります。
企業のコーポレートサイトはもちろん、有料でセキュリティ、サポートがしっかりしているので学校法人や財団法人への導入も多いようです。

メリット

他の「CMS」とは少し仕組みが違っていて、ページの表示速度が速いです。
通常の「CMS」はページ表示のたびに必要な情報を一つに集約してページの表示を行いますが、「Movavle Type」の場合はページを作った時点で、集約された情報が出来上がりますので表示するまでのスピードが違います。
またライセンスを購入している場合は公式のサポートを受けることができるというのが大きなメリットになります。
迅速な問題解決が期待できますね。

デメリット

デメリットは利用できるテーマやプラグインが少ないという点です。
また有料ライセンスの最低金額が「9万4,500円」となりますので、当初からある程度の予算を確保しておかなければ、制作自体が難しくなります。

Drupal

「Drupal」も「PHP」言語で開発されており、個人利用、商用利用に関わらず無料で利用することができます。
他の「CMS」と比べるとと少し専門性があるかもしれませんが、慣れれば非常に強力な味方になるかと思います。

メリット

「Drupal」は後からの機能追加が考慮された作りとなっていますので、将来的に多くの機能や内容を追加する可能性のあるウェブサイトに適しています。
また標準で会員管理機能や多言語対応の機能もありますので、そこも大きなメリットだと思います。
またモジュール(WordPressとかで言うプラグイン)も豊富にあります。

デメリット

他の「CMS」と比べ設置時に使えるテーマが多くありません。
また自由度が高い反面、設定の難易度は他「CMS」と比較すると若干高いかもしれません。

concrete5

こちらも「PHP」言語で開発されており、個人利用、商用利用に関わらず無料で利用することができる「CMS」です。
コンクリートブロックを積み上げるようにしてページを作っていくことから「concrete5」と名付けられたと言われています。

メリット

「concrete5」の大きな特徴はドラッグ&ドロップでページ内のレイアウトを変更できるなど「直感的な操作」が可能という点です。
また標準で「Google Mapsの埋め込み」「問い合わせフォーム作成」「アンケート機能」等、多くの機能が準備されており、ウェブサイトに必要な様々な機能が最初から揃っていますので、低予算でサイトを構築できるなどのメリットもあります。
またサイトの管理者が複数人いて、最終確認を責任者が承認するまで公開できないようにしたいなどのフローも標準で実現可能です。

デメリット

デメリットは利用できるテーマやプラグインが少ないという点と、それだけ多くの機能が標準で入っているのでページの表示速度遅いという点です。
表示するページの容量があまりにも大きいとレイアウト崩れや、ページ表示自体が出来なかったりと、、いった可能性もあるようです。

まとめ

どうでしたか?
「このCMSは便利そう!」とか「名前は聞いたことあるけど、このCMSにこんな機能があるなんで知らなかった!」といったような新しい発見はありましたか?

「CMS」は一度、導入すると簡単にウェブサイトの管理・更新ができるようになりますが、何でもできるようになるわけではありません。その「CMS」にできることしかできません。

やはり運用するスタイルに合わせてどの「CMS」を導入するかが大事だと思います。
さらにウェブサイトを作る以前にどういったコンテンツをどのように配信したいか、を明確にしておくことがもっと大事なことかもしれません。

これを機会に、配信したいコンテンツの内容、またどの「CMS」を導入するのかを改めて検討してみてはいかがでしょうか?

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宮城県登米市出身、2014年6月に株式会社ナチュラルを設立する。 主にWEBアプリケーション・スマートフォンアプリケーションの開発を行っている。 MT東北、神奈川ITビジネス研究会などの地方コミュニティにも積極的に参加している。

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